2015 FIM MotoGP世界選手権シリーズ 第15戦
MOTUL 日本グランプリ
栃木県 ツインリンクもてぎ(1周=4.801km)
■開催日:10月9日(金)~10月11日(日)
■天候(決勝日):雨 ■気温:19度
■観客動員数(3日間合計):85,403人
今年も世界最高峰のロードレースMotoGP世界選手権シリーズが栃木県・ツインリンクもてぎで開催された。昨年は、ホンダのマルク・マルケス選手がチャンピオンを決めたことも記憶に新しいが、あれから1年。今シーズンはヤマハのバレンティーノ・ロッシ選手とホルヘ・ロレンソ選手が一騎打ちのタイトル争いを繰り広げている。ロッシ選手の人気は絶大で、今回の日本グランプリでも多くのファンがロッシグッズを身につけ応援している場面を見ることができた。
今年も600ccのワンメイクエンジンに争われているMoto2クラス、単気筒250ccのMoto3クラスでは、O・Zレーシングが圧倒的なシェアを誇っており、今回の日本グランプリでMoto2クラスチャンピオンを決めたヨハン・ザルコ選手も、その一人だ。Moto3クラスでもタイトル争いをしているメンバーは、いずれもO・Zレーシングユーザーだ。最高峰のMotoGPクラスは、LCR Hondaのカル・クラッチロー選手、ジャック・ミラー選手、EG 0,0 Marc VDSのスコット・レディング選手がO・Zレーシングを履いている。
決勝日は雨模様となってしまったが、多くのレースファンがツインリンクもてぎに押し寄せた。MotoGPクラスのレースは、スタート直後にトップに立ったロレンソ選手がレースをリード。これをロッシ選手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手が追うが、ロレンソ選手がトップを独走して行く。しかしレース中盤から追い上げを開始したダニ・ペドロサ選手がドヴィツィオーゾ選手をかわすと、さらにペースを上げ、ロッシ選手をかわすと、一気にロレンソ選手にも追い付きバックストレートでペドロサ選手がトップに浮上。そのままリードを広げ、うれしい今季初優勝。通算50勝目を飾った。2位には、ロレンソ選手をかわしたロッシ選手が入り、その差を18ポイントに広げた。以下、マルケス選手、ドヴィツィオーゾ選手と続き、O・Zレーシングユーザーのクラッチロー選手が6位に入った。
Moto2クラスは、暫定ランキング2番手につけていた昨年のチャンピオン、ティト・ラバット選手がトレーニング中の転倒で指を骨折。フリープラクティス1を走ってみたが、状態が思わしくないことから欠場を決めると、その時点でヨハン・ザルコ選手のタイトル獲得が決定した。ザルコ選手は、予選ではポールポジションを獲得し、決勝でも序盤にトップに立つと、そのまま独走でチェッカー。シーズン7勝目を挙げ、自らのタイトル獲得に花を添えた。
Moto3クラスは、ニッコロ・アントネッリ選手が好スタートを決めトップに立つと、そのまま独走。レース終盤にミゲール・オリベイラ選手が追い上げて来るが、冷静に抑え、アントネッリ選手がトップでゴール。オリベイラ選手は1秒053差で2位となった。