2018 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第3戦
オートポリス スーパー2&4レース
大分県・オートポリス(1周=4.674km)
2018年5月12日(土)予選 天候:晴れ コース:ドライ
13日(日)決勝 天候:雨 コース:ウエット
観客動員数(土・日合計):8300人(2日間合計)
・JSB1000クラス
TEAM:au・テルルMotoUPレーシング
RIDER:#090 秋吉耕佑選手
MACHINE:Honda CBR1000RR SP2
予選:7番手(タイム:1分48秒964)
決勝 :12位
TEAM:Team HRC
RIDER:#1 高橋巧選手
MACHINE:Honda CBR1000RR SP2
予選:6番手(タイム:1分48秒855)
決勝 :4位
TEAM:MuSASHi RT HARC-PRO. Honda
RIDER:#634 水野涼選手
MACHINE:Honda CBR1000RR SP2
予選:8番手(タイム:1分49秒278)
決勝 :22位
雄大な阿蘇の自然の真っ直中にあるサーキット、大分県・オートポリスでシリーズ第3戦が開催された全日本ロードレース選手権。前戦に続き、今回も4輪のスーパーフォーミュラとの併催となり、全日本ロードレースは、最高峰のJSB1000クラスのみが行われた。
開幕戦ツインリンクもてぎ、第2戦鈴鹿2&4レースと、2レース制となっていたが、今回は、日曜日の1レースのみ。公式予選は、今シーズン初めてノックアウト方式で行われた。
金曜日、土曜日と清々しい青空が広がったオートポリス。今回も事前合同テストは、なく金曜日のART走行からレースウイークがスタート。前戦の鈴鹿でトップ争いを繰り広げた高橋巧選手は、昨年のオートポリスラウンドでも、いい走りをしていただけに、今回もいいレースができると思っていたが、今年仕様のCBR1000RR SP2を実際に走らせて見ると、なかなかいいフィーリングが得られないでいた。そんな中、市販キット仕様のCBR1000RR SP2を走らす秋吉耕佑選手は、初日はHonda勢最高位につけていた。水野涼選手も3レース目となり、JSB1000マシンにも慣れてきたようだ。
公式予選は、2018年になって初めてノックアウト方式が採用された。まず全車が走るQ1が行われ、その上位10台がQ2に進出し、トップ10のグリッドが決まるものだ。OZレーシングを履く3台のHondaユーザーは、高橋選手が6番手、秋吉選手が7番手、水野選手が8番手と順調にQ2に進出。15分間で争われたQ2でも、同じ順位となり、高橋選手が2列目、秋吉選手と水野選手が3列目からのスタートとなった。
日曜日は、前日までと打って変わり雨模様となる。霧も出てしまいタイムスケジュールが大幅に変更され、一時は中止になる可能性もあった。実際、JSB1000クラスの後に予定されていたスーパーフォーミュラは、悪天候のため中止となってしまっただけに、今回JSB1000クラスのレースが開催できたのは、奇跡的と言っても過言ではない。
時間が経つにつれ雨はほぼ止み、霧も晴れてきたため、レース前にフリー走行が設けられ、そのままスタート進行という慌ただしいスケジュール。周回数は5周減算され、15周で争われた。雨は止んでいたが、路面はウエット。上位陣のほとんどのライダーがレインタイヤをチョイス。OZレーシングユーザーの3人もレインタイヤを履いていた。
シグナルがブラッグアウトし、レースが始まると、高橋選手が好スタートを見せ、1コーナーへは2番手で入って行くと、立ち上がり加速でトップに浮上。オープニングラップの第2ヘアピンで中須賀選手にかわされるもののチャンスを伺う。秋吉選手も4番手につけトップグループの後方につけていた。その後、トップ3台のペースが上がると、秋吉選手は徐々に後退。トップ3台は、数周に渡りバトルを繰り広げるが、高橋選手が7周目にトップに上がると、そのまま後続を引き離して行く。高橋選手の今季初優勝かと思われたが、路面は乾く一方となりレインタイヤでは厳しい状況となって行く。そこにスリックタイヤを選んだライダーがハイペースで追い上げて来る。高橋選手は、10周目までトップを走っていたが、11周目に2番手に後退。結局4位まで順位を落としてチェッカーを受けるが、レインタイヤを履いたライダーの中ではトップだった。秋吉選手は、12位、水野選手は、22位で大荒れとなったレースを終えた。