2016 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦
MOTEGI 2&4 RACE
栃木県・ツインリンクもてぎ(1周=4.801379km)
予選:8月20日(土) 天候:晴れ コース:ドライ
決勝:8月21日(日) 天候:晴れ コース:ドライ
観客動員数:28,500人(2日間合計)
・J-GP2クラス
TEAM:エスパルスドリームレーシング
RIDER:#2 生形秀之選手
MACHINE:SUZUKI GSX-R MFD6
予選:P.P.(1分54秒281)決勝:優勝
TEAM:MOTO BUM HONDA
RIDER:#8 大木崇行選手
MACHINE:Honda CBR600RR
予選:14番手(1分55秒775)決勝:11位
鈴鹿8耐から3週間のインターバルで迎えた全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦MOTEGI2&4レース。4輪のスーパーフォーミュラなどと同時開催となり、全日本ロードレースは、J-GP2クラスのみが行われた。
J-GP2クラスは、クラスが創設された2010年からOZレーシングと共に歩んできた生形秀之選手が、今回も素晴らしい走りを見せた。予選では、足回りに問題を抱えながらも意地でトップタイムを出し、3戦連続でポールポジションを獲得した。
前々回のツインリンクもてぎでは、エンジントラブル、前回は、トップを走りながらもペナルティと運に見放されていた生形選手だけに、今回こそという思いは強かった。しかし、事前テストは、なく、直前のスポーツ走行では、古傷が痛み、まともに走ることができていないままレースウイークを迎えていた。一方、大木選手は、今年も鈴鹿8耐に出場。実力のあるライダーだけに、浮上のきっかけをつかみたいところだった。
レースウイーク初日は、厳しい暑さとなった。生形選手は、1本目に1分54秒440をマークしトップタイムにつけると、2本目も1分54秒780でトップだった。2本目は、4輪が走ったためタイヤラバーが乗り、気温も上がったため、すべりやすい路面コンディションとなっていたため、ほとんどのライダーがタイムを伸ばせずにいた。生形選手も例外ではなかったが、それでもトップにつけていただけに上々のレースウイーク初日となった。
公式予選が行われた土曜日は、台風接近の影響で朝から雨となったが、予選が行われる前に雨は止み、強い日差しが降り注いだ。路面は、ほぼ乾いたが、所々にウエットパッチが残る状態。路面コンディションを見ながら、マシンを確認して行く。そしてセッション終盤にタイヤを変え、タイムアタックに入って行く。このタイミングをうまく取れなかったが意地でタイムを出したという生形選手は、1分54秒281をたたき出し、3戦連続ポールポジション獲得した。大木選手は、14番手となり、やや後方からのスタートとなった。
決勝日も3つの台風が日本列島に近づいており天候が心配されたが、朝から青空が広がり残暑の厳しい1日となった。ポールポジションからスタートした生形選手は、まずまずの出だしだったが、1コーナーには3番手で進入。3コーナーで浦本選手をかわし2番手に浮上し、さらに90度コーナーで関口選手をかわすが、クロスラインを取られ2番手でオープニングラップを終える。その後、後方から追い上げて来た水野選手にかわされ3番手につける。トップグループは、関口選手、水野選手、そして生形選手の3台が形成し、やや後方に浦本選手がつける展開。3番手につけライバルの動向を伺っていた生形選手は、レース中盤に入ったところで前に出て行く。10周目の3コーナーで水野選手を、11周目の90度コーナーで関口選手をかわしトップに浮上すると、そのままレースをリード。ファイナルラップにベストラップをマークする走りでライバルを寄せ付けず真っ先にチェッカーフラッグを受け3年2カ月振りの勝利を手にした。大木選手は、一時9番手までポジションを上げていたが、11位でゴールしている。