2016 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦 in 筑波
開催地:筑波サーキット(1周=2.070km)
4月9日(土)予選・決勝(J-GP2) 天候:晴 コース:ドライ
4月10日(日)決勝 天候:晴 コース:ドライ
観客動員数:12,500人(2日間合計)
・J-GP2クラス
TEAM:エスパルスドリームレーシング
RIDER:#2 生形秀之選手
MACHINE:SUZUKI GSX-R MFD6
RACE1 予選:7番手(58秒083)決勝:6位
RACE2 予選:5番手(57秒655)決勝:2位
TEAM:MOTO BUM HONDA
RIDER:#8 大木崇行選手
MACHINE:Honda CBR600RR
RACE1 予選:11番手(57秒057)決勝:9位
RACE2 予選:11番手(57秒057)決勝:10位
TEAM:au & テルル・KoharaRT
RIDER:#10 佐藤太紀選手
MACHINE:TSR TSR2
RACE1 予選:13番手(58秒040)決勝:12位
RACE2 予選:13番手(58秒040)決勝:13位
・J-GP3クラス
TEAM:CLUB PLUSONE
RIDER:#36 徳留真紀選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:3番手(タイム:1分00秒167) 決勝:3位
TEAM:KTM RACING.ASPORATION
RIDER:#7 古市右京選手
MACHINE:KTM RC250R
予選:4番手(タイム:1分00秒482) 決勝:8位
TEAM:41Planning
RIDER:#41 佐藤励選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:10番手(タイム:1分00秒858) 決勝:9位
TEAM:CLUB PLUSONE
RIDER:#45 太田虎之進選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:8番手(タイム:1分00秒630) 決勝 :10位
TEAM:41Planning
RIDER:#15 高杉奈緒子選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:12番手(タイム:1分00秒951) 決勝:11位
TEAM:TEAM PLUSONE
RIDER:#21 中山愛理選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:17番手(タイム:1分01秒172) 決勝:DNF
TEAM:41Planning
RIDER:#410 宇井陽一選手
MACHINE:IODA TR003
予選:5番手(タイム:1分00秒519) 決勝 :DNS
茨城県・筑波サーキットで全日本ロードレース選手権が開幕した。休止や昨年の水害での中止などを乗り越え、実に約3年振りのカレンダー復帰となった。開催されたのは、J-GP2クラス、J-GP3クラス、ST600クラスの3クラス。前週に行われた事前テストからハイレベルな走りを選手は披露。コースレコードが更新されることは確実だった。
レースウイークは、木曜日に特別スポーツ走行が設けられ、通常より1日早く始まっていたが、あいにくの雨。金曜以降は晴れとなる予報が出ていたため、ほとんどの選手は走行をキャンセル。金曜日から走り始めていた。
OZレーシングユーザーの雄である生形秀之選手は、4年連続でランキング2位となっており、今シーズンこそ勝ってチャンピオンを獲ると意気込んでいた。実際、事前テストではコースレコードを上回るタイムでトップタイムを記録。しかし、転倒もあり、体調は完全ではなく、金曜日は様子を見ながらペースを上げて行っていた。MOTOBUMの大木崇行選手も安定した速さを見せ実力伯仲のJ-GP2クラスでトップ10以内につけていた。そして今シーズンよりau & テルル・Kohara RT入りした佐藤太紀選手は、ブリヂストンからダンロップにタイヤが変わりながらも徐々にタイムを縮めて来ていた。
J-GP2クラスは、2レース制で行われ、土曜日は、40分間の計時予選で日曜日のレース2とレース1の11番手以下のグリッドが、トップ10が1周のアタックで争われるスーパーポールでレース1の上位グリッドが決まり、レース1が行われるスケジュールだった。
大木選手、佐藤選手は、惜しくもスーパーポール進出を逃したが、生形選手は、順当にタイムを出していたが、セッション終了間際に最終コーナーでまさかの転倒。マシンのダメージを最小限に防ぐためにマシンを離さず耐えたが、そのために右手を痛めてしまう。スーパーポールまでは時間が少なく、間に合わないかと思われたが、メカニックは必死の作業で生形選手を送り出す。生形選手も痛む身体にムチを打ちタイムアタックを行い7番手につけた。
レース1は、さすがにマシンに問題を抱えたままだったがセカンドグループで表彰台を争い6位。大木選手と佐藤選手は単独で、それぞれ9位、12位でゴールした。
レース2も20周で争われ、5番手グリッドから好スタートを見せた生形選手は3番手に浮上。さらに2周目の1コーナーで2番手に上がり、トップを行くライダーを追う。後方から来たライダーにかわされ3番手に落ちるが、そのポジションをキープし、レース終盤を迎える。最終ラップの1コーナーでは、2番手を走っていたライダーがトップに勝負をしかけるがインに入りきれず失速。そこを見逃さず生形選手はポジションを一つ上げる。その直後の第1ヘアピンでは、後続のライダーに追突され、あわや転倒という場面だったが、何とか持ちこたえ2位でゴール。大木選手は三つ巴の10位争いを制してゴール。その後方で佐藤選手が13位でチェッカーフラッグを受けた。
J-GP3クラスは、徳留真紀選手がトップ争いを展開。古傷のヒザが痛む中、健闘し3位でゴール。序盤トップを走って健闘していた古市右京選手は、予選での転倒の影響もあり、終盤はペースダウンを余儀なくされ悔しい8位。全日本デビューの佐藤励選手が、いきなりシングルフィニッシュの9位。以下、10位に太田虎之進選手、11位に高杉奈緒子選手と続いてゴール。中山愛理選手は、金曜日に3番手タイムを出すなど注目を集めたが、決勝は転倒リタイア。宇井陽一選手は、決勝への出場をキャンセルしている。