2014 FIM MotoGP世界選手権シリーズ 第15戦
MOTUL 日本グランプリ
栃木県 ツインリンクもてぎ(1周=4.801km)
■開催日:10月10日(金)~10月12日(日)
■天候(決勝日):曇り ■気温:20度
■観客動員数(3日間合計):70,271人
世界最高峰のオートバイロードレース、MotoGP世界選手権シリーズ第15戦日本グランプリが栃木県・ツインリンクもてぎで行われた。今年も台風の接近で天候が心配されたが、金曜、土曜と快晴、日曜は曇り空となったものの全セッション、ドライコンディションとなり、多くの観客がサーキットに足を運んでいた。
MotoGPクラスは、4ストローク1000ccの最高峰クラス。Honda、YAMAHA、DUCATIがメーカー直系のワークスチームを投入しており、威信をかけた戦いが繰り広げられている。来シーズンからスズキとアプリリアが復帰、さらに再来年にはKTMが参戦するなど話題に事欠かない。O・Zレーシングユーザーは、ホンダのサテライトチームのLCR Honda MotoGPのステファン・ブラドル選手、Go & Fun Honda Gresiniのアルバロ・バウティスタ選手、スコット・レディング選手をサポート。600ccのワンメイクエンジンで争われているMoto2クラス、単気筒250ccのMoto3クラスでは、O・Zレーシングがトップシェアを誇っており、ほとんどのライダーの足下を支えている状況だ。それだけ信頼性が高いという証明でもある。
レースは、2年連続タイトル獲得に王手をかけたマルク・マルケス選手がHondaのホームコースであるツインリンクもてぎで決めることができるかに注目が集まった。マルケス選手は、金曜日のフリープラクティス1でいきなり転倒を喫するが、その後、調子を上げていき決勝は、バレンティーノ・ロッシ選手と激しいバトルを繰り広げ2位フィニッシュ。3戦を残し、見事2年連続チャンピオンに輝いた。優勝は、終始強い走りを見せたホルヘ・ロレンソ選手で2年連続で日本グランプリを制した。3位にロッシ選手が入っている。
O・Zレーシングユーザーは、ブラドル選手が7位、バウティスタ選手が10位、レディング選手が16位でゴールしている。
Moto2クラスは、トーマス・ルティ選手が序盤からトップを独走。レース終盤、マーベリック・ビニャーレス選手が追い上げるものの、これを抑えきり久しぶりの優勝を飾った。ポイントリーダーのエステベ・ラバット選手は3位に入り、また一歩、タイトル獲得に前進した。
Moto3クラスは、スタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生。ワイルドカードでスポット参戦した山田誓己選手、大久保光選手も巻き込まれてしまい、期待の日本人ライダー2人は1周もできずにレースを終えてしまった。
レースは6台がトップグループを形成。最終ラップの90度コーナーが勝敗を分ける結果となり、ここでトップに立ったアレックス・マルケス選手が優勝。ジャック・ミラー選手とダニー・ケント選手はコーナー立ち上がりで接触してしまい失速。それぞれ無念の5位、6位となった。2位には、エフレン・バスケス選手、3位にはブラッド・ビンダー選手が入っている。