2014 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦
SUGO SUPERBIKE 120 miles ENDURANCE RACE
宮城県 スポーツランドSUGO(1周=3.7375km)
6月28日(土)予選 天候:曇りのち雨 路面:ドライ・ウエット
25日(日)決勝 天候:雨 路面:ウエット
観客動員数(土・日合計):5,250人
・J-GP2クラス
TEAM:エスパルスドリームレーシング
RIDER:#2 生形秀之選手
MACHINE:SUZUKI GSX-MFD6
予選:2番手(1分39秒004)決勝:3位
TEAM:MOTO BUM HONDA
RIDER:#13 大木崇行選手
MACHINE:Honda CBR600RR
予選:14番手(タイム:1分43秒393) 決勝 :14位
TEAM:MOTO BUM HONDA
RIDER:#15 中村豊選手
MACHINE:Honda CBR600RR
予選:16番手(タイム:1分46秒044) 決勝 :15位
・JSB1000クラス
TEAM:DOG FIGHT RACING YAMAHA
RIDER:#33 藤田拓哉選手
MACHINE:YAMAHA YZF-R1
予選:10番手(タイム:1分38秒703) 決勝:7位
・J-GP3クラス
TEAM:TEAM TEC2&TDA&NOBBY
RIDER:#67 鳥羽海渡選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:10番手(タイム:1分36秒389) 決勝:3位
TEAM:Tome Team PLUSONE
RIDER:#7 徳留真紀選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:15番手(タイム:1分36秒643) 決勝:5位
TEAM:リベルトPLUSONE & ENDURANCE
RIDER:#1 山田誓己選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:2番手(タイム:1分35秒040) 決勝:8位
TEAM:KTM RACING.ASPORATION
RIDER:#19 古市右京選手
MACHINE:KTM RC250-R
予選:4番手(タイム:1分35秒861) 決勝:24位
TEAM:モトバムwithヒポポタマス
RIDER:#26 高杉奈緒子選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:13番手(タイム:1分36秒582) 決勝:25位
全日本ロードレース選手権第4戦が宮城県・スポーツランドSUGOで開催された。今回、JSB1000クラスは、52周のセミ耐久レースで行われることになっていたが、決勝日の悪天候のため大幅にスケジュールが変更となった。金曜日の走行は、ドライコンディションの下で行われたが、週末は天気予報通り雨に見舞われた。
公式予選の行われた土曜日は、J-GP3クラスのセッションはドライコンディションだったが、ST600クラスのセッションが始まった直後に雨が降り始め、JSB1000クラスとJ-GP2クラスはウエットコンディションでのタイムアタックとなった。
今年こそJ-GP2クラスのシリーズタイトルを手に入れたい生形秀之選手だったが、ウエットでの走行が今年は皆無と言っていいほどの状態。公式予選という限られた時間の中でマシンをセットアップし、タイムアップを図る。そしてセッション終盤では、何度かリーダーボードのトップに立ち、最後のアタックで1分39秒004をマーク。惜しくもポールポジションは逃すものの2番手で予選を終了する。MOTOBUMの大木崇行選手、中村豊選手は、ウエットに苦戦し、それぞれ14番手、16番手となる。
JSB1000クラスは、ノックアウト方式ではなく60分間の計時予選で行われた。藤田拓哉選手は、ウエットのセットが出ていたので、ロングランを行いマシン、タイヤを確認。一時は、トップに立つ健闘を見せましたが、ヘアピンで転倒を喫してしまう。再スタートし、マシンを修復し、コースに出て行った時点では残り8分となっており10番手に食い込むのが精一杯だった。
J-GP3クラスの公式予選はドライコンディションで行われ、ゼッケン1をつける山田誓己選手がポールポジションを獲得するかと思われたが、最後に逆転され2番手となりました。KTMを駆る古市右京選手も4番手と好位置につけ、今季2勝を挙げている鳥羽海渡選手が10番手、女性ライダーの高杉奈緒子選手が予選13番手、復調してきた徳留真紀選手が15番手となった。
日曜日もウエットコンディションでのレースとなった。J-GP3クラスは、決勝日朝のウォームアップ走行が初めてのウエットとなったため、チーム力やライダーの経験、そしてセットアップ能力が特に要求されるレースとなった。
レーススタートを前に、信じられない出来事が起きた。何とポイントリーダーの山田選手がウォーミングアップラップで、まさかの転倒を喫してしまう。すぐに再スタートするものの、グリッド最後尾からのスタートとなってしまう。
スタート前から荒れた展開となったレースは、やはり転倒が多くサバイバルレースとなっていく。その中に、古市選手、高杉選手も入ってしまい転倒を喫してしまう。一方、鳥羽選手は、SUGOで走った経験が少ないながら粘り強い走りで最後に3位に浮上。表彰台の一角を占めた。徳留選手もベテランらしいステディな走りを見せ5位でゴール。山田選手は8位まで追い上げてチェッカーフラッグを受けた。
その後、JSB1000クラスのマシンをグリッドに並べているとき雨足が強くなり、スタートがディレイとなる。コースにもグラベルの土砂が出るほど、ひどい雨となったがコースオフィシャルが必死の作業を行った甲斐もあり、予選よりも大幅に遅れてスタートが切られる。周回数も40周に減算され、ピット義務もなくなっていた。藤田選手は、好スタートを切りヨシムラの津田拓也選手、Team GREENの渡辺一樹選手とバトルを繰り広げる。レース終盤になると一時は3番手まで浮上。ガスチャージのためにピットインするが、そのタイミングでオイルを出したマシンがありセーフティーカーが入る。そのためピットロード出口で1分近く待たされてしまった藤田選手は、コースインすると7番手までポジションダウン。セーフティーカー解除でのジャンプアップを狙っていたが、そのまま赤旗が提示され35周終了時点でレース成立となってしまった。
JSB1000クラスの後に行われたJ-GP2クラスは、さらに周回数を短縮し16周で争われた。生形選手は、序盤にペースが上げられなかったが、中盤からペースアップ。ポイントリーダーの高橋選手をかわし3番手に上がると、前を行くライダーを追っていく。最終ラップには、このレースのファステストラップをマークするが、ポジションは、そのまま3位でゴールした。MOTO BUM HONDAの大木選手と中村選手は、最後まで走り切り、それぞれ14位、15位でゴールしている。