2013 Taste of Tsukuba
~神楽月の陣~
茨城県・筑波サーキット
11月10日(日)晴れ 路面:ドライ
サンクチュアリー本店レーシング
#39 PCM240 Z RACER I
D.O.B.A.R. SUPER MONSTER EVOLUTION
予選:2番手(1分00秒304)
決勝:2位
5年振りに復帰した2013 Taste of Tsukuba~皐月の陣~から約半年の月日は流れ、11月10日(日)のT.O.T~神楽月の陣~が開催された。5月に比べ、気温も湿度も下がりエンジンにとっては、いいコンディションとなっていたが、決勝日は、秋を通り越し、すでに冬を感じさせる寒さとなっていた。
今回もチャレンジするのは、“セカンドジェネレーションズ”と呼ばれる平成生まれの若手メカニックたち。前戦を不完全燃焼な形で終えただけに、その意気込みはハンパな物ではない。ニューエンジンを懸命に仕上げ、筑波サーキットでテストを繰り返し、ベストは、1分00秒325と好タイムも記録していた。しかし、10月末のテストで、そのエンジンが壊れてしまう。
再びニューエンジンを修復するパーツ、そして時間もなかった。仕方なく、前回、苦戦を強いられた練習用エンジンを積みレースウイークを迎える。そんな状況の中、ライダーの上田隆仁選手は、黙々とマシンをセットアップしていく。その姿を見たメカニックたちもベストを尽くそうという気持ちになっていった。
そして決勝当日を迎える。まずは、15分間の公式予選が行われた。上田選手は、早めにタイムアタックを行い、早々に1分00秒台に入れると、7周目のアタックで1分00秒304をマークし、ピットに戻ってくる。まだセッションの時間は残っていたが、決勝に向けてタイヤ、そしてエンジンを温存した。結果は、クラス2番手、HERCULESクラスと混走のため9番手グリッドからスタートすることになった。
12周で争われた決勝レース。上田選手は、冷静なライディングで1コーナーを目指す。しかし、エンジンにパワーがない。最終コーナーを立ち上がり、ホームストレートを通過するが、すぐに前との差が開いてしまう。SUPER MONSTER Evo.クラスのトップを走るのは、イエローコーンのHAMSTEAKII。かつてZレーサー2号機と争ったラッシュディールZだ。ライダーは、初参戦の稲垣誠選手だが、現役全日本ライダーだけに59秒台をマークし、HERCULESクラスに食い込んでいく。上田選手も1分00秒台後半をマークするが、燃調が合わず単独走行となり、そのままチェッカー。クラス2位でゴールした。
「土曜日に比べて気温が下がったのでジェットを濃い方向にしたのですが、濃過ぎてしまったので、決勝では、絞る方向で臨みました。しかし、今度は絞り過ぎてしまいパワーがなかったですね。気温管理が次回までの課題の一つだと思います」と上田選手。
5月と同じ2位だが、リザルトでは得られない前進があったはずだ。悔しさをバネに次回に向けてのチャレンジは、すでに始まっている。そして、もちろんその足もとはO・Zレーシング支えているのだ。