2013FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦
“コカ・コーラゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第36回大会
三重県・鈴鹿サーキット
7月28日(日)決勝 天候:晴れ 路面:ドライ
観客動員数:109,000人(4日間合計)
7月25日(木)~28日(日)の4日間に渡って、日本最大のオートバイレース“コカ・コーラゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースが三重県・鈴鹿サーキットで開催された。今年の8耐での最大話題は、Team KAGAYAMAが連れてきたレジェンド・ライダー、ケビン・シュワンツ選手の参戦だった。シュワンツが出るならと、昔のレースファンも多く鈴鹿へ駆けつけ盛り上がった。
O・Zレーシングユーザーでは、全日本JSB1000クラスを戦っているドッグファイトレーシングが#87 TEAMJP DOGFIGHTR YAMAHAとして参戦。藤田拓哉選手は、ようやく18歳となり鈴鹿8耐に初挑戦となった。ドゥカティ1199パニガーレでエントリーした#87 BANNER RACING H・K・CもO・Zレーシングを使ってのチャレンジだった。
また#99 BMW MOTORRAD FRANCE TEAM THEVENT、#1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM、#8 BOLLIGER TEAM SWITZERLANDなど世界耐久選手権をフルタイムで戦っているチームもO・Zレーシングを使っている。24時間耐久が主流となっている世界耐久選手権という厳しい世界でO・Zレーシングが選ばれているのは、その品質、耐久性が優れている証拠だ。
レースウイークは、例年に比べれば、やや暑さは和らいでいたが、それでも決勝は、気温は32度、路面温度も60度という厳しいコンディションの下で行われた。
スタートで飛び出したのは、#12 YOSHIMURA SUZUKI RACING TEAMの津田拓也選手。これに#7 MONSTER ENERGY YAMAHA – YARTのブロック・パークス選手、#99 BMW MOTORRAD FRANCE TEAM THEVENTのエルワン・ニゴン選手と続き、三つ巴のトップ争いを展開。#99 BMW MOTORRAD FRANCE TEAM THEVENTは、ウイーク初日のフリー走行でエース格のダミアン・カドリン選手が負傷。シルヴァン・バリー選手と2人で戦うことになったが、健闘を見せていた。その後、後方から追い上げてきた#634 MuSASHi RT HARC-PRO.の高橋巧選手が、この3台を抜き去りトップに立つと、そのままレースをリードし始める。さらに後方からは、出遅れた#11 F.C.C. TSR Hondaの清成龍一選手が激しい追い上げを見せ2番手まで浮上する。
その後、#11 F.C.C. TSR Hondaは、ジョナサン・レイ選手に代わるとファステストラップをマークしトップに浮上。このままリードを広げていくかと思われたが、再び清成選手に代わった58周目。デグナーカーブ2個目立ち上がりで激しく転倒。何とか再スタートし、ピットに戻るもののマシン、そして清成選手のダメージがあったためリタイアという苦汁の選択を余儀なくされた。
これで難なくトップに立った#634 MuSASHi RT HARC-PRO.は、トップを独走。ほぼ、8時間ジャストとなる8時間1秒280でチェッカーフラッグを受け優勝を果たした。2位に#12 YOSHIMURA SUZUKI RACING TEAM、3位に今年最大の話題を振りまいた#071 Team KAGAYAMAと続いた。
O・Zレーシングユーザーは、#1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMが4位、#8 BOLLIGER TEAM SWITZERLANDが11位、#87 TEAMJP DOGFIGHTR YAMAHAが17位、#87 BANNER RACING H・K・Cが30位でゴール。#99 BMW MOTORRAD FRANCE TEAM THEVENTは、マシントラブルでリタイアとなってしまった。