三重県・鈴鹿サーキット
■開催日:7月31日(日)決勝
■天候:雨 気温:28.9度 湿度68%
■観客動員数:55,500人
節電への配慮からスタート時刻を1時間繰り上げた2011年の鈴鹿8耐。午後から雨の予報だったが、朝から空は晴れ渡り、レース終了間際に西コースでパラパラっと降っただけだった。
O・Zレーシングユーザーの#104 TOHO Racing HIROSHIMA DESMO第1ライダー山口辰也選手は、好スタートを切り、自己ベストに近いタイムでドゥカティサウンドを響かせライバルに肉薄。#27 TEAM SHINSUKE津田一磨選手も、ポジションを上げ20番手前後を走行する。
山口選手は、11番手までポジションを上げピットイン、國川浩道選手にライダー交代する。國川選手は、前日の転倒を感じさせない走りでポジションをキープ。3番目に登場した江口謙選手も、コンスタントなペースで走り、スケジュール通りにレースは進んでいった。一方、#27 TEAM SHINSUKEは、中木亮輔選手がシケインで転倒するものの、素早くリカバーしたこともあり、最低限のタイムロスで済む。残り1時間となった時点では、#104 TOHO Racing HIROSHIMA DESMOが12番手、#27 TEAM SHINSUKEが15番手と健闘。特に#27 TEAM SHINSUKEは、15位以内完走という目標が現実味を帯びてきていた。
残り15分でライトオンボードが提示され、各マシンがライトを点灯する。上位でトラブルが発生したチームがあり、#104 TOHO Racing HIROSHIMA DESMOは、10位、#27 TEAM SHINSUKEは、14位でチェッカーフラッグを受けた。
トップ争いは、レース序盤から3強が激突。ホールショットは、ヨシムラの加賀山就臣選手が奪うが、すぐさまTSRの清成龍一選手がトップを奪う。清成選手は、レースをリードするが、ヘアピンで、まさかの転倒。すぐにマシンを起こし、2番手で復帰。マシンは、少しダメージを負い、ピット作業で遅れを取ってしまう。ヨシムラ、そしてハルク・プロと見応えのあるトップ争いが繰り広げられる。しかし、TSRの秋吉耕佑選手が、トップを奪うと、そのままリードを広げていく。このリードを守りきったF.C.C. TSR Hondaの秋吉耕佑選手/伊藤真一選手/清成龍一選手組が、217周を走り切り優勝を飾った。2位に38秒差でヨシムラスズキレーシングチームの加賀山就臣選手/ジョシュ・ウォーターズ選手/青木宣篤選手組、3位に1分31秒162差でMuSASHi RT HARC-PRO.の高橋巧選手/玉田誠選手/岡田忠之組と同一周回でゴールしている。