三重県・鈴鹿サーキット
■開催日:7月31日(土)TOP10 TRIAL
■天候:雨 気温:26.8度 湿度78%
■観客動員数:28,000人
朝から晴れ間が広がり厳しい暑さとなった三重県・鈴鹿サーキット。午前中には、国内ライセンスライダーによる4時間耐久、午後から決勝出場チームが出走できるフリープラクティスが行われた。
O・Zレーシングユーザーの#104 TOHO Racing HIROSHIMA DESMOと#27 TEAM SHINSUKEも決勝レースに向けて、セットアップと確認を行うべくコースインする。
#104 TOHO Racing HIROSHIMA DESMOは、エースライダーの山口辰也選手がまずライディング。4周ほど周回を重ね、國川浩道選手にライダー交代をしてコースに戻るが、そのアウトラップのスプーンカーブ進入で國川選手が転倒を喫してしまう。このため、チームは、ピット作業の練習もできず、マシンの修復に追われることになってしまう。幸い國川選手に大きなケガはなく、決勝でリベンジを誓っていた。タイムは、山口選手が記録した2分13秒702で13番手につけた。
#27 TEAM SHINSUKEは、第1ライダーの中木亮輔選手が中心にライド。マシンのセットアップを進め、2分17秒674で28番手。目標である15位以内完走に向けて、日が暮れてからもピット作業の練習に余念がなかった。
フリープラクティスが始まるころになると黒い雲が現れ、セッション終盤になると、西コースから雨が落ちてくる。雨は、瞬くウチに路面を濡らしていく。このため、1ラップのタイムアタックで争われる予定だったトップ10トライアルは、計時予選となり、SlowerライダーとFasterライダーが、それぞれのセッションで10台ずつタイムアタックに入る。
このセッションが始まるころには、ほぼドライコンディションとなっており、徐々にタイムアップしていく。このセッションでは、TSRの伊藤真一選手が2分08秒541をマークしトップタイム。そしてFasterライダーによるセッションが始まる。ヨシムラの加賀山就臣選手を先頭に、鈴鹿レーシングの安田毅史選手、エヴァンゲリオンレーシングの出口修選手、YARTの中須賀克行選手と続いてコースイン。ここでアタックに入っていた中須賀選手は、出口選手をすぐにかわすと、加賀山選手、安田選手の背後に、見る見るうちに迫っていく。そして、本人も驚いたという2分08秒025をマークしトップに立つ。その後、秋吉耕佑選手がタイムアタックに入ると、区間ベストを更新する走りを披露。このままトップタイムを更新するかと思われたが、ヘアピンで出口選手が転倒。マシンがコース上に残ってしまったため、赤旗が提示され、秋吉選手のタイムは無効となってしまう。その後、残り6分30秒でセッションが再開され、最後のアタックに入る。このままYARTがポールポジションを獲得するかと思われたが、ヨシムラの加賀山が最後のアタックで2分08秒001をマーク。大逆転でポールポジションを獲得した。YARTのマシンで健闘した中須賀が2番手。ハルク・プロが3番手となり、4番手にTSR、5番手に鈴鹿レーシングと続いた。