2011 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦
鈴鹿2&4レース
三重県・鈴鹿サーキット
■開催日/予選:5月14日(土)、決勝:5月14日(日)
■予選:天候・路面/曇・ドライ 気温22° 観客数:14,000人
■決勝:天候・路面/薄曇り・ドライ 気温25.4° 観客数:20,500人
JSB1000クラス
TEAM:TOHO Racing 広島デスモ
RIDER:#104 山口辰也選手
MACHINE:DUCATI 1098R
予選:13番手(タイム:2分11秒745) 決勝 :12位
TEAM:DOG FIGHT RACING YAMAHA
RIDER:#19 藤田拓哉選手
MACHINE:YAMAHA YZF-R1
予選:19番手(タイム:2分15秒287) 決勝 :20位
全日本ロードレース選手権が5月14・15日、三重県・鈴鹿サーキットで開幕した。本来ならば4月の上旬に筑波サーキットで第1戦が開催されるはずであったが、東日本大震災の影響はモータースポーツ界にとっても甚大で、筑波大会が中止となり、第2戦に予定されていた鈴鹿2&4レースも、一カ月延期されての開催となった。
待ちに待った開幕戦は、4輪のフォーミュラ・ニッポンとの競演。全日本ロードレースは、最高峰クラスのJSB1000クラスのみが行われ、O・Zレーシングユーザー2名も参戦した。
2011年シーズン、フル参戦を予定しているのがドッグファイトレーシングの藤田拓哉選手とG-TRIBEの戸田隆選手だが、戸田選手は昨年末にテイスト・オブ・筑波で負傷したケガがまだ癒えておらず残念ながら今回は欠場。TOHO Racing 広島デスモからドゥカティ1098Rで鈴鹿8耐に参戦予定の山口辰也選手がスポット参戦した。
昨年、15歳でJSB1000クラスにデビューした藤田選手は、今年もクラス最年少。小柄だが、今年は、さらにトレーニングを重ね筋肉をつけたと語る。一方、山口選手は、8耐を見据えての参戦。ほぼスタンダードのドゥカティ1098Rにピレリの市販タイヤという組み合わせで驚異的な走りを披露していた。昨年のST600クラスチャンピオンでもあり、今年はST600クラスとJ-GP2クラスにダブルエントリー。J-GP2クラスでは、O・Zレーシングのホイールを使用し、ダブルタイトル獲得を目指す。
このレースウイークは、フォーミュラ・ニッポンと併催ということもあり、タイヤのラバーが路面に乗ると、バイクにとって路面のμが低下する現象が顕著に表れ、ほとんどのライダーがグリップ不足を訴えていた。
ノックアウト方式で行われた公式予選。山口選手、藤田選手ともにQ1をクリア。さらにタイムアップを狙って臨んだQ2では、藤田選手が1コーナーで転倒するアクシデントが発生。マシンは大破し、藤田選手自身も右大腿部と右手首を負傷してしまう。山口選手は、2分11秒745をマークするが、0.005秒差で惜しくも13番手となりQ3への進出を逃してしまう。藤田選手は、19番手グリッドを獲得していた。
決勝日も快晴となりJSB1000クラスのスタートする正午には、日差しも出て気温も上昇。路面温度は46度まで上がっていた。藤田選手は、朝のウォームアップ走行で身体、そしてマシンの状態を確認し、レースへの出場を決めた。
レースがスタートすると山口選手は、早々に単独走行となり12番手を走行。ペースは2分12秒台と、さすがの走りを見せる。一方、藤田選手は集団に飲み込まれ、一時は22番手まで順位を落とすが、レース終盤に意地を見せ、18番手までポジションアップ。ラスト3周でポジションを二つ落としてしまうが20位でゴールし、ポイントを獲得した。山口選手は、そのまま12位でゴールしている。
トップ争いは、ポールポジションからスタートした秋吉耕佑選手が優勝。2位にヤマハのエース中須賀克行選手、3位に伊藤真一選手、4位に高橋巧選手、5位に加賀山就臣選手と続いている。