2013 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦
SUZUKA 2 & 4 RACE
三重県・鈴鹿サーキット
4月13日(土) 晴れ 路面:ドライ
14日(日)薄曇り 路面:ドライ
観客動員数(土・日合計):50,000人
・JSB1000クラス
TEAM:DOG FIGHT RACING YAMAHA
RIDER:#33 藤田拓哉選手
MACHINE:YAMAHA YZF-R1
予選:11番手(タイム:2分10秒044) 決勝:10位
開幕戦から2週間後に行われた全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦鈴鹿2&4レース。4輪のスーパーフォーミュラやF3などと一緒に行われるため、2輪は最高峰のJSB1000クラスのみとなる。O・Zレーシングユーザーの雄、18歳の藤田拓哉がシーズンオフのテストから好調振りを見せており、今回の鈴鹿ラウンドでも期待が集まった。戸田隆選手は、開幕前のテストで負ったケガが治っておらず、残念ながら欠場となっている。
金曜日に行われたA.R.T.合同走行は、40分の走行が2本あり、ここでマシンのセットアップを進めていく。土曜日の公式予選は、2組に分かれ、それぞれ35分のセッションが1本という短期決戦で争われた。集中力を高めながらコースインした藤田選手は、ちょうどディフェンディングチャンピオンの中須賀克行選手の後ろにつくことに成功する。昨年までの藤田選手ならば、すぐに置いて行かれていたが、今年は、そんなことはなくピタリとマークしていく。東コースから西コースに入り、スプーンカーブを立ち上がり、西ストレートから高速コーナーの130Rをクリア。これは、いいタイムが出ると思われた矢先、シケインへの進入でイン側の縁石にヒットしてしまい痛恨の転倒。すぐに再スタートし、タイムアタックを続けられたが、2分10秒台止まり。もし、あの周に転倒していなければ2分08秒台が出ていたかもしれない。
1周約5.8kmの国際レーシングコースを15周して争われた決勝レース。まずまずのスタートを見せた藤田選手は、予選と同じ11番手でオープニングラップを終える。その直後にセーフティーカーが入り、隊列を組みながら周回を重ねる。結局、セーフティーカーは、5周目までコース上にとどまり、6周目からリスタートが切られる。どうしてもタイヤが冷えた状態になるため、初めてセーフティーカーからのリスタートを経験する藤田選手は、どうしても慎重になったという。それでも徐々にペースを上げると自身の予選タイムと変わらないタイムで周回。レース終盤に前のライダーが転倒したこともあり2つポジションを上げ10位でゴールした。
「予選の転倒でリズムを崩してしまいましたが、セッティング面でも、もっと自分で判断しなければならないことがあったと思います。セーフティーカーからのリスタートで少し遅れてしまったのも初めての経験でしたが、もっと速く走れるようにしたいですね。この後のレースでも自己ベストを更新して高いアベレージで走れるようにしたいですね」と藤田選手。鈴鹿8耐への参戦計画もあるだけに、今年は成長のシーズンとなりそうだ。