2013 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦
SUPERBIKE RACEinMOTEGI
栃木県・ツインリンクもてぎ
天候:3月30日(土)曇 路面:ドライ
31日(日)雨 路面:ウエット
観客動員数(土・日合計):13,000人
・JSB1000クラス
TEAM:DOG FIGHT RACING YAMAHA
RIDER:#33 藤田拓哉選手
MACHINE:YAMAHA YZF-R1
予選:6番手(タイム:1分51秒621) 決勝:11位
TEAM:佐藤家レーシング
RIDER:#70 佐藤慎一郎選手
MACHINE:SUZUKI GSX-R1000 K9
予選:27番手(タイム:1分58秒522) 決勝:20位
・J-GP2クラス
TEAM:エスパルスドリームレーシング
RIDER:#2 生形秀之選手
MACHINE:SUZUKI GSX-MFD6
予選:4番手(1分54秒983) 決勝:2位
TEAM:テルル&EM★KoharaRT
RIDER:#45 長島哲太選手
MACHINE:TSR TSR2
予選:P.P.(タイム1分:53秒975) 決勝 :6位
TEAM:TOHO Racing+おでんせイーハトープ
RIDER:#23 鎌田悟選手
MACHINE:MORIWAKI MD600
予選:16番手(タイム:2分00秒892) 決勝 :12位
TEAM:MOTO BUM HONDA
RIDER:#14 大木崇行選手
MACHINE:Honda CBR600RR
予選:8番手(タイム:1分55秒566) 決勝 :15位
・J-GP3クラス
TEAM:TEAM PLUS ONE & ENDURANCE
RIDER:#3 山田誓己選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:5番手(タイム:2分04秒324) 決勝 :優勝
TEAM:18 GARAGE RACING TEAM
RIDER:#8 亀井雄大選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:4番手(タイム:2分04秒159) 決勝:2位
TEAM:TEAM TEC2 & TDA
RIDER:#93 赤澤隆生選手
MACHINE:TEC2-12
予選:15番手(タイム:2分06秒319) 決勝:12位
TEAM:TEAM TEC2 & TDA
RIDER:#37 石崎司也選手
MACHINE:TEC2-12
予選:29番手(タイム:2分10秒509) 決勝:20位
TEAM:モトバムwithヒポポタマス
RIDER:#26 高杉奈緒子選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:21番手(タイム:2分08秒260) 決勝:リタイア
TEAM:18 GARAGE RACING TEAM
RIDER:#36 大塚和人選手
MACHINE:Honda NSF250R
予選:33番手(タイム:2分11秒175) 決勝:リタイア
いよいよ開幕戦を迎えた全日本ロードレース選手権シリーズ。JSB1000クラスのO・Zレーシングユーザーは、18歳ながら4シーズン目を迎える藤田拓哉選手とBMWを駆る戸田隆選手がフル参戦。しかし、戸田選手は事前テストで転倒し負傷。開幕戦は、残念ながら欠場を余儀なくされた。一方、藤田選手は、マシンがグレードアップし、俄然モチベーションも上がってきている。事前テストからタイムも出ていただけに、開幕戦から勢いをつけたいところだろう。
また、今年から佐藤家レーシングの佐藤慎一郎選手もO・Zレーシングユーザーに加わってくれた。
木曜日の特別スポーツ走行から始まったレースウイーク。初日、2日目と7番手につけ上々のすべり出しとなっていた藤田選手は、公式予選でもすばらしい走りを見せる。今シーズンよりノックアウト方式予選は、去年までの3セッションから2セッションとなり、第1セッションの上位10台が進出できる第2セッションを“トップ10チャレンジ”が最終セッションとなった。好調の藤田選手は、1分51秒台を出して6番手と2列目を確保。自己最高位のグリッドからスタートすることになった。
しかし決勝日は朝から冷たい雨が降るレインコンディション。JSB1000クラスがスタートするころは、10℃を切っており冬のような寒さの中でレースはスタートした。藤田選手は、スタートで出遅れるものの、数台を抜きオープニングラップは8番手で戻ってくる。レース序盤は、慎重に走るものの難しいコンディションのため、なかなかペースを上げられない。その後、安田選手にかわされ9番手に下がると、TEAM GREENの渡辺選手、ヨシムラの津田選手などとバトルを繰り広げる。この2台にもかわされてしまうが、トップチームの2台に先行していたこと自体、今年の藤田選手の成長を感じさせることだ。最終ラップまで続いた渡辺選手とのバトルは、ヘアピンで接触し藤田選手が転倒し決着。再スタートし11位となったが、次回以降に期待を抱かせるレースとなった。佐藤選手は、20位でゴールし、シリーズポイントを獲得した。
J-GP2クラスは、昨年ランキング2位となった生形秀之選手が安定した速さを見せ2位。一方、テルル&EM★Kohara RTは、野田弘樹選手が監督となり、J-GP3クラスを走っていた長島哲太選手を起用。クラスをスイッチした最初のレースながら、事前テストから速さを見せていたが、公式予選では何とコースレコードを更新しポールポジション! 雨となった決勝は、我慢のレースで6位としっかりポイントを獲得して見せた。次戦以降は、もちろん、将来が楽しみなライダーの一人だ。MOTO BUM HONDAの大木崇行選手は、予選で5番手と気を吐くが、決勝は苦手なウエットとなり苦戦し悔しい15位。また、TOHO Racing+おでんせイーハトープからモリワキMD600を駆る鎌田悟選手は、一昨年に負傷し、昨年はレース活動を休止していたが、2年振りに復活。山口辰也選手が2011年に駆ったMD600で
J-GP2クラスにフル参戦する。レースウイークに入った最初の走行でエンジントラブルに見舞われるが、急遽借りてきたエンジンで出走。今回は、目標通り完走し12位でチェッカーフラッグを受けた。
J-GP3クラスは、何とO・Zレーシングユーザーが1-2フィニッシュを飾った。トップ争いは山田誓己選手とベテランの徳留真紀選手、菊池寛幸選手との三つ巴の戦いとなった。迎えた最終ラップのセカンドアンダーブリッジ下で菊池選手と山田選手が接触し、菊池選手が転倒。さらにトップを走っていた徳留選手が最終コーナー立ち上がりでハイサイド転倒。山田選手が劇的な展開で全日本初優勝を達成した。2位に全日本3年目、今シーズンはスポット参戦となる亀井雄大選手が2位に入り、うれしい初表彰台に上がった。今年よりO・Zレーシングユーザーの仲間入りしたTEC2の赤澤隆生選手は12位、石崎司也選手は20位に入りポイントを獲得。
女性ライダーの高杉奈緒子選手、18 GARAGE入りした大塚和人選手は残念ながらリタイアとなっている。