SUZUKA 2 & 4 RACE
三重県・鈴鹿サーキット
■開催日:4月14日(土)予選 15日(日)決勝レース
■天候:4月14日(土)雨のち晴 路面:ドライ
15日(日)薄雲 路面:ドライ
■観客動員数(土・日合計):43,000人
・JSB1000クラス
TEAM:DOG FIGHT RACING YAMAHA
RIDER:#33 藤田拓哉選手
MACHINE:YAMAHA YZF-R1
予選:21番手(タイム:2分13秒648) 決勝:15位
全日本ロードレース第2戦が三重県・鈴鹿サーキットで開催された。今回のレースは、4輪のフォーミュラ・ニッポンと2輪のJSB1000クラスという国内最高峰レースの競演となるSUZUKA 2&4レース。O・Zレーシングユーザーは、DOG FIGHT RACING・YAMAHAの藤田拓哉選手とファーストスター&G-TRIBEの戸田隆選手がエントリーしていたが、戸田選手は、開幕戦ツインリンクもてぎでの負傷が、まだ癒えず今回は残念ながら欠場となってしまった。
O・Zレーシングユーザーでは、孤軍奮闘することになった藤田選手は、開幕戦ツインリンクもてぎでフロントに問題を抱えたまま苦しいレースを戦った。その原因を突き止め鈴鹿のレースウイークを迎えていたが、なかなかリズムに乗れずにいた。鈴鹿サーキットは、このシーズンオフの間に西コースの路面がが張り替えられ、きれいになっていた。タイムが出るためのプラス要素はあったが今回のレースは事前テストがなかったこともあり思うようにタイムは縮まらない。
公式予選が行われた土曜日は朝から雨模様となるが、セッションが始まる頃には雨は止む。路面はウエットだったため、全車レインタイヤでコースインしていく。しかし、オイルを出したマシンがあり、この処理に時間がかかるため、夕方に30分の計時予選として行われた。
仕切り直しとなった公式予選は午後4時20分から始まった。このころには、雨も止み青空が広がっていた。路面もほぼドライコンディションとなり、激しいタイムアタックが繰り広げられた。ここで藤田選手は、2分13秒台を切れず21番手と悔しい予選となってしまう。「マシンというよりも自分自身のライディングに問題がありますね。明らかに遅れている部分があるので、ウォームアップで試してみます」と語っていた藤田選手は、決勝朝のウォームアップで、それを実行し、自己ベストとなる2分11秒941をマーク。レースでの追い上げを誓っていた。
いよいよ緊張のスタートの瞬間がやってくる。藤田選手は、オープニングラップの混戦の中で、23番手にポジションを落としてしまうが、そこから追い上げを開始。1台、また1台と前をいくライダーをかわしポジションを上げていく。レース中盤には#19片平選手、#55須磨選手と三つ巴の戦いとなり、さらにレース終盤には#19片平選手と一騎打ちとなっていく。このバトルは、最終ラップまで続くが藤田選手が制し15位でゴール。レース中に自己ベストに近いタイムもマークし、上々の内容となったようだ。