今年もマレーシア・セパンインターナショナルサーキットで新しい年の最初のオフィシャルテストが行われた。今年は、トップチームの移籍はないものの、すでに2019年シーズン以降を見据えた動きが発表されてきている。また、昨年からウイングが禁止となったことで、ドゥカティがシーズン半ばに登場させたブリスターカウルタイプのものをHonda、ヤマハ、アプリリア、KTMが登場させ、MotoGP™マシンのエアロダイナミクスも大きな変化が見られた。
O・Zレーシングは、今年もレプソルホンダのマルク・マルケス選手、ダニ・ペドロサ選手、LCR Hondaのカル・クラッチロー選手、中上貴晶選手、Marc VDSのフランコ・モルビデリ選手、トーマス・ルティ選手という3チーム6名のHondaのMotoGP™チームに採用され足もとを支えている。
1月28日(日)から3日間行われたテストでは、最終日にドゥカティのホルヘ・ロレンソ選手が、2015年のオフィシャルテストでマルケス選手がマークした1分58秒867を上回る1分58秒830をたたき出す。ただ一人、1分58秒台を記録しトップタイム。これにペドロサ選手が1分59秒009、クラッチロー選手が1分59秒052で続き、O・Zレーシングユーザーが上位につけました。そして2013年にMotoGP™クラスに昇格して以来、4度の世界チャンピオンに輝いているマルケス選手は、1分59秒382で8番手でしたが、今回はマシンのセットアップに集中しているようでした。それで、このタイムということは、今シーズンもマルケス選手を中心にシーズンが回っていく可能性が大きいようです。
2014年の青山博一選手以来、4年振りにMotoGP™クラスにフル参戦する中上選手は、2分00秒071をマークし15番手と、ルーキー勢では、トップにつけました。2日目に転倒があり、テストプログラムが狂ってしまい、3日目も僅かに2分を切れず悔しいと言っていましたが、有意義なテストになったと成果を強調していました。
この後、初開催となるタイグランプリの舞台となるチャン・インターナショナル・サーキットで2月16日~18日に今年2度目のテストが、3月1日~3日にカタール・ロサイル・インターナショナル・サーキットで3度目のテストが行われ、3月18日(日)にカタールで開幕する。2018年は、タイラウンドが加わり全19戦で争われる。