世界最高峰のロードレースMotoGP™の公式テストがマレーシア・セパンインターナショナルサーキットで開催された。新しいシーズンの到来を告げる、このテスト。今年は、大物の移籍も多く、真新しいレーシングスーツに身を包み最初のテストに臨んでいた。
共通ECU、そしてミシュランタイヤとなり2年目のシーズン。それぞれマシンセットが進み、ミシュランタイヤも進化してきている。また、ウイングが禁止となったことで、ヤマハは、内蔵ウイングタイプのニューカウルを投入し話題を呼んでいた。真っ先にエアロダイナミクスに手を加えて来ると予想されていたドゥカティは、日本メーカーが考えつかないような新排気システムを採用し、注目を浴びていた。
O・Zレーシングは、昨年のチャンピオン、マルク・マルケス選手を始め、ダニ・ペドロサ選手を擁すレプソルホンダ、LCR Hondaのカル・クラッチロー選手、E G 0,0 Marc VDSのジャック・ミラー選手にティト・ラバット選手と、ホンダのMotoGP™ライダーすべてをサポート。
1月30日(月)から3日間で行われたテストでは、マルケス選手、ペドロサ選手は、他メーカーがタイムを上げてくる中、淡々とニューエンジンを入念にセットアップ。最終日の仕上げにマルケス選手は、レースシミュレーションを敢行。2分00秒台のハイペースで周回する圧巻のパフォーマンスを披露。総合では、3番手タイムとなったが、今シーズンもタイトル争いの中心になりそうだ。ペドロサ選手は、最後にソフトタイヤを履いてタイムアタックし、トップから約コンマ2秒差の5番手と、まずまずの仕上がりだった。昨年、1勝を挙げたクラッチロー選手もトップから約コンマ3秒差で9番手につけた。ミラー選手は、17番手につけたが、ラバット選手は2日目に転倒し左足指2本、右手首、左ヒザを負傷してしまいサーキットを後にした。
今シーズンもMotoGP™は、3月26日(日)カタールで開幕し、11月12日(日)の最終戦バレンシアまで全18戦で争われる。果たして2017年シーズンは、どんな戦いが繰り広げられるのか!? マルケス選手が連覇を達成するのか!? 開幕戦が待ち遠しいところだ。