2015 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第5戦
2015 MOTEGI 2&4 RACE
栃木県・ツインリンクもてぎ(1周=4.801379km)
8月22日(土)予選 天候:晴れ 路面:ドライ
23日(日)決勝 天候:曇り 路面:ウエット
観客動員数:2万6000人(2日間合計)
・J-GP2クラス
TEAM:au & テルル・KoharaRT
RIDER:#18 渥美心選手
MACHINE:TSR TSR2
予選:5番手(タイム:1分54秒614) 決勝 :4位
TEAM:MOTO BUM HONDA
RIDER:#9 大木崇行選手
MACHINE:Honda CBR600RR
予選:12番手(タイム:1分55秒777) 決勝 :8位
TEAM:エスパルスドリームレーシング
RIDER:#2 生形秀之選手
MACHINE:SUZUKI GSX-R MFD6
予選:3番手(1分53秒848)決勝:11位
TEAM:MOTO BUM HONDA
RIDER:#16 中村豊選手
MACHINE:Honda CBR600RR
予選:16番手(タイム:1分56秒671) 決勝 :12位
全日本ロードレース選手権第5戦が栃木県・ツインリンクもてぎで開催された。今回のレースは、4輪のスーパーフォーミュラ、全日本F3などと併催となり、全日本ロードレースは、J-GP2クラスのみが行われた。
今シーズンは、3戦連続2位となり、ランキングトップの高橋選手を追っている生形秀之選手。J-GP2クラスが誕生した2010年からOZレーシングと共に、上位にランクしており、今回のレースで勝ちシリーズの流れを変えたいと意気込んできた。しかし初日の1本目の走行終了後にマシントラブルが発覚。問題のあるパーツを急きょ交換し、2本目に臨むと、そこでトップタイムをマーク。すぐに帳尻を合わせてくるところは、さすがトップランカーというところだ。
また今回は、au & テルル・Kohara RTの渥美心選手も調子がよく、初日は5番手につけていた。公式予選でもセッション序盤は、リーダーボードのトップに立つなど、積極的な走りを見せていた。
土曜日に35分1本で争われた公式予選は、生形選手が真っ先に1分53秒台に入れるがライバルが上回り3番手。渥美選手は5番手、大木崇行選手は12番手、中村豊選手は16番手という結果となった。
決勝は、大荒れとなった。レースを前に雨が降り始め、路面はウエットコンディションとなり、周回数も22周から17周に変更されてスタートが切られた。このとき雨はほとんど止んでいたが、路面はフルウエット。いきなり変わったコンディションに、どう対応するかが勝敗を分ける。生形選手は3番手で1コーナーに入り、続く3コーナーで2番手に上がるとトップの高橋選手を追う。2周目に井筒選手にかわされ3番手に下がるが、5周目の1コーナーで高橋選手がオーバーランしたため2番手に浮上。渥美選手も4番手につけ健闘していたが、6周目にアクシデントが発生しレッドフラッグが提示されレースは中断となる。
残り8周でレースは再開されると生形選手は、高橋選手を執拗にマーク。すると3周目の1コーナーで高橋選手がまたもオーバーラン。このスキに前に出た生形選手はトップに立つと、そのままレースをリード。逃げる生形選手に対し、追う高橋選手がその差を詰めてくる展開だった。迎えた最終ラップでは、最後の勝負どころと言われる90度コーナーを生形選手が抑え、コーナー立ち上がりでスライドし、やや失速するもトップのまま左高速コーナーに入り、最終の右コーナーに切り返すとき、強引に高橋選手がインに入ると両者は接触し転倒。高橋選手は素早く再スタートし、トップでゴール。生形選手ははじき飛ばされた影響で再スタートに時間がかかり12位でチェッカーという大波乱の展開となった。レース後、高橋選手は失格となり、生形選手は一つ繰り上がり11位というリザルトとなったが後味の悪いレースとなってしまった。この結果、生形選手は暫定ランキングトップに浮上した。
渥美選手は自己最高位の4位、大木選手は8位、中村選手は12位とOZレーシング勢は、しっかり結果を出している。