オーストラリア・フィリップアイランド
■開催日:2月24日(金)・25日(土)公式予選 26日(日)決勝レース
■予選(25日):天候・路面/晴れ・ドライ 気温:38度 路面温度:59度
■決勝(26日):天候・路面/晴れ・ドライ 気温:34度 路面温度:54度
#7 カルロス・チェカ選手
TEAM:Althea Racing
MACHINE:DUCATI 1098R
予選3番手(タイム:1分31秒621)
レース1:リタイア レース2:優勝
#50 シルバン・ギュントーリ選手
TEAM:Team Effenbert Liberty Racing
MACHINE:MACHINE:DUCATI 1098R
予選5番手(タイム:1分31秒832)
レース1:3位 レース2:リタイア
#96 ヤコブ・シュムルツ選手
TEAM:Team Effenbert Liberty Racing
MACHINE:MACHINE:DUCATI 1098R
予選4番手(タイム:1分31秒783)
レース1:5位 レース2:11位
#121 マキシム・ベルガー選手
TEAM:Team Effenbert Liberty Racing
MACHINE:MACHINE:DUCATI 1098R
予選9番手(タイム:1分31秒966)
レース1:13位 レース2:7位
#34 ダビデ・ジュリアーノ選手
TEAM:Althea Racing
MACHINE:DUCATI 1098R
予選14番手(タイム:1分32秒198)
レース1:9位 レース2:13位
スーパーバイク世界選手権(SBK)が、いち早く2012年シーズンの開幕戦を迎えた。舞台はオーストラリア・フィリップアイランド。ここ3年ほど、SBKシリーズは、この時期に開幕戦が行われており、南半球は、夏から秋に向かうところだ。レースウイークは、天候に恵まれ、すべてのセッションがドライコンディションで行われ、土曜日には、38度まで気温が上がる厳しい暑さとなった。
O・Zレーシングは、昨年のチャンピオン、カルロス・チェカ選手(Althea Racing)を筆頭にチームメイトのダビデ・ジュリアーノ選手(Althea Racing)、シルバン・ギュントーリ選手(Team Effenbert Liberty Racing)、ヤコブ・シュムルツ選手(Team Effenbert Liberty Racing)、マキシム・ベルガー選手(Team Effenbert Liberty Racing)とドゥカティ1098Rを走らすライダーに採用されている。
2気筒=ドゥカティは、今シーズンより最低重量が6kg引き上げられ171kgになったものの、フィリップアイランドのコースレイアウトと路面温度の暑さからか、その速さは相変わらず。トップスピード、では4気筒勢に分があるものの、アベレージスピードでは2気筒勢が速かった。特にチェカ選手は、安定したスムーズな走りで他を圧倒。昨年もフィリップアイランドでダブルウインを飾っており、今年もその再現の可能性が高いというのが大方の予想であった。
公式予選でポールポジションを獲得したのはトム・サイクス選手(Kawasaki Racing Team)。2番手にマックス・ビアッジ選手(Aprilia Racing Team)がつけ、3番手のチェカ選手を始め、4番手にシュムルツ選手、5番手にギュントーリ選手とO・Zレーシング勢が上位につけていた。
決勝日は朝から比較的雲が広がり、日差しがない分、レース1では、気温も上がらなかった。2012年最初のスタートが切られると、まずはポールポジションスタートのサイクス選手がレースをリード。その背後にチェカ選手が迫るとアッサリとホンダヘアピンでトップに浮上する。これに呼応するようにビアッジも2番手に上がるが、チェカ選手のペースは速く、このまま独走態勢を築くかと思われた。しかし、7周目の最終コーナーでハイサイドで転倒。激しいクラッシュだったが、大きなケガがなかったのは不幸中の幸いだった。チェカ選手の転倒で労せずトップに立ったビアッジ選手は、そのまま独走でチェッカーフラッグを受け2012年シーズンの最初のレースを制した。2位争いは、メルコ・メランドリ選手(BMW Motorrad Motorsport)とギュントーリ選手の一騎打ちとなったが、メランドリ選手が前でゴール。3位となったギュントーリ選手がO・Zレーシング勢の最上位となった。
レース1の途中に雨がパラついたものの、レース2がスタートするころには、再び青空がフィリップアイランドを覆い、強烈な日差しが注がれる。気温は34度、路面温度は54度というコンディションでレース2がスタートする。
1コーナーでサイクス選手とビアッジ選手が接触しそうになり、ビアッジ選手がコースアウト。最後尾まで順位を落としてしまう。サイクス選手、ジョナサン・レイ選手(Honda World Superbike Team)とトップが入れかわるが、5周目にトップに立ったチェカ選手が、独走態勢を築きレース1のリベンジを果たす。「レース1で転倒してしまい、マシンにも大きなダメージを負ってしまったので、レース2に出られるか分からなかった。レース序盤は、マシンの状態を見て、ペースを上げ勝つことができた。チームにすごく感謝している」とチェカ選手。2位には、最後尾から激しい追い上げを見せたビアッジ選手が入り、3位にサイクス選手が入っている。
日本人ライダーでただ一人、フル参戦している青山博一選手(Honda World Superbike Team)は、SBK緒戦を8位/9位でSBK初戦を終えている。