“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース
三重県・鈴鹿サーキット
■開催日:7月29日(日)決勝
■天候:うす曇り 気温:32.9度 湿度70%
■観客動員数:57,000人
レースウイークを通じて暑い日が続いた2012年の鈴鹿8耐。11:30にライダーがマシンに駆け寄るル・マン式スタートで始まった。レース序盤は、#12 YOSHIMURA SUZUKI RACING TEAMのジョシュ・ウォーターズ、#634 MuSASHi RT HARC-PRO.の清成龍一、#7 MONSTER ENERGY YAMAHA YARTの中須賀克行の3台がハイペースで飛ばしトップ争いを展開。ここから中須賀が抜け出し、トップを快走していた。しかし18周目の130Rでフロントが切れ込み転倒。マシンを押してピットまで戻ってくるが、トップ争いからは完全に脱落してしまう。その後、ヨシムラにイエロー区間追い越しのペナルティが科せられ後退。トップ争いは#634 MuSASHi RT HARC-PRO.と#11 F.C.C. TSR Hondaの一騎打ちとなっていく。その後、一進一退の争いが続くが、#634 MuSASHi RT HARC-PRO.の清成がデグナーカーブで転倒。マシンが炎上し、セーフティカーが入るアクシデントとなってしまう。
O・Zレーシングユーザーは、#1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMと#99 BMW MOTORRAD FRANCEが上位につけ、他のチームのトラブルをよそに表彰台圏内まで浮上していく。しかし、#1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは、残り1時間半というところで2番手走行中にダンロップコーナーで転倒を喫してしまう。#99 BMW MOTORRAD FRANCEも残り1時間を切ったところでマシントラブルが発生。3番手を走っていたが、表彰台を逃してしまう。
かわって2番手に浮上したのは、O・Zレーシングの販売も行っている#104 TOHO Racng with MORIWAKI。昨年、O・Zレーシングを履いて全日本J-GP2クラスに参戦した山口辰也が中心となっているチームだ。そして残り15分で熾烈な3位争いを繰り広げたのが、#94 YAMAHA FRANCE GMT94 MICHELIN YAMALUBEと#01 EVA RT TEST TYPE-01TRICK☆STAR。この日、最高に盛り上がったバトルとなったが、残り3分というところで#01 EVA RT TEST TYPE-01TRICK☆STARにマシントラブルが発生。無念のリタイアとなってしまう。
そのころ悠々とトップを走っていた#11 F.C.C. TSR Hondaの秋吉耕佑は、余裕の走りでゴール。見事2連覇を達成した。2位に#104 TOHO Racng with MORIWAKI、3位に#94 YAMAHA FRANCE GMT94 MICHELIN YAMALUBEが入った。
OZレーシングユーザーは、#99 BMW MOTORRAD FRANCEの9位が最高位。#77 HONDA TT LEGENDSが10位、#8 BOLLIGER TEAM SWITZERLANDが11位、転倒から再スタートした#1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMが15位となった。
「#1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMを表彰台に上げるというミッションは、ほぼ達成しかけていましたが、これもレースです。タイヤはダンロップさんの頑張りもあって、昨年と比べれば、いい内容だっと思います。今年、(武田)雄一と一緒に開発してきたタイヤがよかったことを証明できたと思います。このタイヤをユーザーにフィードバックしていきたいですね」と加賀山。結果は、悔しかったが、やり尽くした達成感が感じられた。